2022.09.30
業界の常識は、世間の非常識!!
業界の常識は、世間の非常識!
その仕事をしている人間には、慣例的で当たり前になっていることでも、世間一般からすればどうなの?と思うことはよくあります。
頭金は現金!?
先日、中古住宅を購入してリノベーションをされるお客様から、中古物件の契約前日に
”不動産の頭金って現金なんですか!?”
との問い合わせがありました。
結論から言えば、現金がこの業界の常識です。
そのため、不動産の営業マンも、私も”頭金は現金で”と念を押していませんでした。
そのため、前日に契約に必要なものを確認している際に現金で頭金が必要だとわかり、大いに焦ることになってしましました。
その時の契約では、頭金は100万円を超えており、現金でもって持って歩くにはかなり不安な金額です。
言われてみれば、振り込みが妥当な金額と言えるでしょう。
ちなみに、私も極力、現金の集金は避けています。どうしてもと言われても、10万以上は決して現金でやり取りすることはありません。
にもかかわらず、常識というだけでその時まで、”頭金は現金”という常識を疑っていませんでした。
なので、これから家を買われる方は、”頭金不要”と書かれている広告を見ても”土地の購入に、頭金が現金で必要なんだな。”と思った方が良いでしょう。
本体価格ってなに!?
よく、広告で”本体価格○○〇〇万円”というものを見かけます。
この本体価格というものは、”どこまで含んでいなさい”というものが決まっていません。
安い本体価格をうたっている会社だと、
・網戸別
・テレビアンテナ別
等があります。
しかし、これらはかわいいもので
・外部給排水別
・電気の引き込み工事別
・工事管理料別
・設計・確認申請料別
と、もはや”それ住めないじゃないか”というレベルのものまであります。
なので、新築を考えるときは必ず、本体価格で比較するのではなく、総額(借入金額)で比較するようにしましょう。
住宅ローンの金利は上がる!?
最優遇金利適用時0.35%など、低金利の時代ですが、この”最優遇金利適用時”という言葉は、くせ者です。
住宅ローンは、基本金利というものがあり、それに対して
・給料振り込みをうちの銀行にしてくれたら、金利を安くしますよ
・クレジットカードを作ってくれたら、金利を安くしますよ
等いくつかの条件を満たしたことによって、最優遇金利が適用されます。
ところが、例えば3年固定といった場合、次の3年に最優遇金利が適用されない銀行があるのです。
そのため、最初の3年は月々7万円だったローンが、4年目から8万円近くになることも充分にあり得ます。
これから住宅ローンを借りられる方は充分に注意してください。
また、この辺を気にしてくれない住宅営業マンとは契約しない方が無難かもしれません。
ちなみに、ろうきんは、ずっと最優遇金利を利用できますし(基準金利は変わります。)フラット35はずっと金利は変わりません(特別優遇を使った時は別)
お金にまつわる住宅、不動産業界の常識をいくつか挙げてみました。
常識になってしまっているので、指摘されないと気付かないことも多いので、それってどうなの?という事を教えていただけると助かります。